外国人が泊まりたくなる宿を創り出す理由とは
世界を旅してきた者として、私は外国人が求める宿泊体験には特別なものがあることを痛感しています。
それは単なる宿での滞在だけでなく、その土地独自の文化や温かい持てなしを肌で感じる経験です。
学生時代から民泊投資に関わり、11棟23室という規模の宿を東京都内で運営することになった今、私はその視点を持ち続けています。
不動産投資の常識を刷新し、90%を超える稼働率と“超”キャッシュフローを実現した宿づくりとは、一体どのようなものなのでしょうか。
その成功の秘訣に迫ります。
魅力的な宿の作り方: 世界47ヵ国の経験から得たインサイト
長年の旅行家として、私は今までに47ヵ国を訪れました。
各地で目にした宿泊施設の良し悪し、そこにある人々の暮らしは、今の宿づくりに大きな影響を与えています。
世界を回って得たインスピレーションから、私はどのようにしたら外国人観光客に「泊まりたい」と感じてもらえるかを深く考えました。
それは、部屋のデザインや設備にとどまらず、心に残る接客、そして地域と共にある体験を提供すること。
日本を訪れる外国人にとって、ただの滞在先で終わらないような宿を提供したいと強く思ったのです。
運営中の施設は1棟につき1〜3室というプライベート感のある小規模なものが多く、これは個別のサービスを充実させやすい利点があります。
このアットホームな規模感が、訪れたゲストに特別なおもてなしを提供するためのベースとなっています。
東京都内での民泊・旅館運営: 都市環境でのチャレンジ
東京都内での宿泊施設運営は、一見すると多くの困難が付きまとっているように思えます。
しかし、その分大きなビジネスチャンスに恵まれているのも事実です。
やはり、日本の首都である東京は、国内外からの旅行者が絶えません。
2024年12月の稼働率は驚異の93.5%でしたが、これは私たちが提供する宿が単に「泊まる場所」で終わらないからこその結果だと思います。
私たちの宿はただの泊まるための場所ではなく、そこから始まる旅の一部となることを目指しています。
例えば、周辺の観光案内や、地域で楽しめるイベント情報を積極的に提供し、宿から一歩出ればすぐにその土地の魅力に触れられるようなサポートを行っています。
さらに、外国人が直面しがちな言葉の壁や文化の違いに配慮し、多言語に対応したスタッフや簡単な文化解説を行うなど、安心して滞在できる環境づくりに力を入れています。
コロナ禍とインバウンド: 回復の波に乗るための戦略
コロナ禍以降、世界は大きく変わり、観光業界も例外ではありませんでした。
観光客が少なくなる中、私たちも一時は困難な時期を経験しました。
しかし、コロナ明けのインバウンド需要の高まりをチャンスと捉え、迅速かつ的確な対応をとることで、見事ににぎわいを取り戻すことができました。
その鍵は、ウィルス対策に余念のない安心・安全の基準設定とした他、感染症予防対策の徹底にありました。
これにより、日本を訪れる観光客は安心して宿泊でき、結果として滞在の機会を広げることができています。
非日常から日常へ変わるこの過渡期において、安心して楽しめる宿泊体験を提供することが、外国人観光客を呼び戻す最大の手段となりました。
個人的な生活とプロフェッショナルのバランス: 仕事と家族との日々
宿の運営や拡大を進めつつ、私生活では夫とトイプードルと暮らす毎日。
家族との時間は、私にとってかけがえのないリフレッシュのひとときです。
そのためには、日々のスケジュール管理や効率的な家事の工夫を通じて、仕事と家庭を無理なく両立することが大切だと考えています。
両立のコツは、自分の軸をしっかり持つこと。
家族との共有時間は、私のエネルギーの源であり、仕事に注力するためにも必要不可欠です。
例えば、平日は短時間でも犬の散歩を楽しんだり、週末には新しい施設のアイデアを夫と議論し合うことなど、自分に合ったペースを築く工夫を重ねています。
このようなライフワークバランスを維持することが、宿の運営でも良い波を呼び込む結果につながると信じています。
今後の展望: 来客数の更なる増加に向けて
現在、11棟23室を運営するに当たり、さらなる3棟6室の開業を目指し、日々奮闘中です。
既に見えている未来の成功の鍵は、変わらずに地域との密接な関わりと高いサービスレベルの維持にあります。
外国人観光客の期待を超える体験を提供し続けるために、新たなアイデアの導入やメニューの拡充、スタッフの育成を絶えず行っています。
宿泊者それぞれのニーズに対応できるフレキシブルなサービスは、多様化する旅行スタイルに応える強力な武器です。
将来の計画には深いリサーチと、既存の施設の改善と拡張、そしてゲストの声を大切にしたクリエイティブな考え方が不可欠です。
この業界は常に変化しており、一歩先を見据えた戦略こそが成功につながります。
まとめ: 新たな不動産投資の在り方と、その可能性
不動産投資とひと口に言っても、その形態や方法、そして得られる収益はさまざまです。
しかし、私の取り組みは、単なる投資の枠を超え、人々の心に残る体験を提供する新しいスタイルの宿を創り出すことに重きを置いています。
これからも、訪れる人々に特別な時間を届け、思い出に残る体験を提供していくために、私は日々進化し続けます。
その過程で得られる新たなインサイトや成功事例は、きっと今後の観光業界や不動産投資におけるヒントとなることでしょう。
引き続き、挑戦を恐れることなく、“超”キャッシュフローを実現する宿づくりを進めていきたいと思っています。